【 移転プロジェクト 04 】予算をかけたところ、削ったところ
皆様、こんにちは!サンニン株式会社です。
オフィス移転プロジェクトの第4弾となる今回は、理想のオフィスを形にする上で避けて通れない「予算」との向き合い方、そして「みんなで創る」というコンセプトを最大限に活かし、どこに価値を見出し、どこを削っていったのかというプロセスに焦点を当ててご紹介します。
理想を追求した「攻め」のデザインと現実的な予算
プロジェクト開始当初、私たちは「海抜の高い場所」「感性が磨かれる場所」という代表の強い要望と、社員からの「フリースペースや休憩スペースが欲しい」といった声に応えるべく、予算を度外視してでも最高の空間を目指そうと、「攻め」のデザインをしました。
しかし、提示された当初予算が500万円と聞いた時には、さすがに「これで何ができるのか」と苦笑いする場面もありました。
それでも、まずは理想を追求したデザインを提案することで、この空間に最適なものを探るという強い気持ちで取り組みました。
「メリハリ」のある予算配分:価値を最大化する選択
その後の本格的な予算調整では、どこに費用をかけ、どこを抑えるかという「メリハリ」が重要なテーマとなりました。この判断基準となったのが、他でもない「社員の意見」です。アンケートを頻繁に取り、皆が何を重要視しているかをベースに、以下の具体的な選択をしました。
【費用をかけた点:見せる場所、触れる場所、社員の快適性】
・照明のこだわり:既存照明の利用や安価なLEDでは妥協せず、エントランスのビッグテーブル上には海外ブランド「ルイスポールセンPH5」のような、空間の顔となるような印象的な照明を選びました。

・「良い椅子」の導入:長時間の作業で社員の負担を軽減するため、バックオフィスのような見えない場所も含め、高品質な椅子を導入しました。体に触れる部分だからこそ、投資すべきという判断です。

・ 本物の植栽:「グリーンナチュラル」というコンセプトを体現するため、フェイクではなく本物の植栽を取り入れました。

・会議室の防音性とデザイン:会議室には、高い防音性が求められました。これは会社としての要望に加え、実際に社員自らも遮音性を体験し、将来的にメリットが大きいと考えたためです。そのため、隣の会話が聞こえないよう、ツインガラスの高性能パーティションを採用しました。また、見た目の洗練さも重視し、全面ガラスで開放的な空間を実現しています。

・天井デザイン:エントランスに入ってすぐの天井の一部を開けることで、空間に変化をつけています。当初は予算の関係で「100万円以内に収まらなければ開けない」と考えていましたが、金額内に収まり、さらにアスベストも出なかったため、思い切って実現しました。単調な同じ天井高にならないよう、デザインのバランスにも配慮しています。

【費用を抑えた点:機能性を重視しつつ影響の少ない部分】
・ 床のカーペット:平米単価14,000円程度のものから7,000円程度のグレードに下げることでコストを抑えました。
・執務デスク:椅子とは異なり、作業ができれば良いという観点から、数千円台のデスクを選ぶなど、費用を抑える工夫をしました。
「見せる場所と見せない場所」「かけるべきところと抑えるべきところ」を明確にし、社員の意見を軸に判断することで、限られた予算の中で最大限の価値を生み出すことができたのです。
予期せぬ現場の困難とチームワーク
予算調整だけでなく、現場でも予期せぬ困難がありました。壁を立てる位置に空調設備があり、急遽図面を修正したり、壁が立った後に通路の幅が狭いことに気づき、職人さんにやり直してもらったりといったトラブルも発生しました。しかし、デザインチームと現場担当者が密に連携し、職人さんとも協力し合うことで、これらの問題も乗り越えることができました。
現場に足を運び、自分の目で寸法を再確認する重要性を改めて実感しました。どんな現場でも、トラブルは起こりうるものだと実感しました。
新オフィスがもたらした価値と未来
この移転プロジェクトを通じて生まれた新オフィスは、社員一人ひとりが「行きたい」と思える場所となり、コミュニケーションの活性化、問題解決能力の向上、そしてフリーアドレス導入による快適な作業環境など、多くのポジティブな変化をもたらしました。また、社外のお客様への提案の際にも、このオフィス自体が照明や植栽、会議室の防音性といった具体的な事例を示すショールームの役割を果たしています。
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