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この記事では、設計の仕事についてお話しします。

設計とは、現地調査とヒアリングで得た情報を図面に落とし込んでレイアウトする仕事です。

 

ご相談

今回ご相談をいただいたお客様は、移転を予定している不動産企業様です。複数のオフィスデザイン会社にご相談されているため、コンペの案件になります。

お客様は、ヒアリング後に希望イメージを図面に書き込んでご提出下さりました。早い段階から明確なイメージをお持ちいただいているお客様だったため、チームで話し合った結果、お客様の希望に寄り添うことを特に意識して進めることに決まりました。

 

ご要望

・オフィスの来客にもタバコを吸う方が多いので、喫煙ブースを充実させてコミュニケーションのきっかけにしたい。

・業務上電話を使うことが多いため、人から離れて電話ができるスペースが欲しい。

・書類を広げられる大きな机を置きたい。

 

設計①

具体的なご希望をいただいていたため、今回は以下2通りの案を作成し、最終提案の前にお客様に確認の時間を設けていただきました。

1. 事前にご提出いただいたレイアウトを寸法通りに図面に落とし込んだ案

2. 新たなレイアウトで異なる空間の使い方を提案した案

その結果、1案目でしか実現することができないお客様の譲れない条件があることがわかりました。もし、相談せずにこちらの価値観だけで最終提案をしていたら、ご希望に添わない空間を提案していたかもしれません。私たちがいいと思ったものを一方的に提案するのではなく、コミュニケーションを重ねることで理想のワークプレースがより明確になりました。

 

 

設計②

ここから、1案目で勝負する方向で最終提案に向け設計を続けます。

大枠が決まった後は、壁紙や床材を決めます。カタログに掲載されている数あるデザインの中から一つを選ぶのは至難の技ですが、明確な理由を持って選ぶことを大切にしています。

お客様の想いを尊重し、それを実現するためには何が最適なのか、見た目のお洒落さや好みだけでなく実際にこの場所で働く人の目線で考えることが重要です。サンプルの写真のレイアウトや組み合わせはそんな時に非常に参考になる、教科書のような存在です。

 

まとめ

内装工事を一貫して満遍なくこなせるように勉強中なのですが、先輩から「デザイナーを憑依させろ」とよく言われます。

主観的な好みのデザインやレイアウトを持ちつつも、その空間を使う人の客観的な目線も持ち合わせていなければ、快適なワークプレイスを作ることはできません。

 

内装工事の全体像を理解して、様々な立場から工事に関わる人の視点を持ち合わせた

人になることが今年の目標です。

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